PLAN34 が都市計画とインフラストラクチャの建築ビジュアライゼーションを Twinmotion で作成

設計のビジュアライゼーションを作成する PLAN34 は、都市計画からランドスケープの設計まですべてに Twinmotion を活用し、建築ビジュアライゼーションのアセットを厳しいスケジュールで完成させています。

Image courtesy of PLAN34
オランダを拠点とする PLAN34 は、都市開発、ランドスケープ、インフラストラクチャのプロジェクト向けに、2D/3D の設計のビジュアライゼーションを作成しています。設計のあらゆる段階でプロセスを支援する、3D モデルのビジュアライゼーションを専門としています。

リアルタイム建築ビジュアライゼーション ツール、Twinmotion は、PLAN34 にとって主要なツールの 1 つとなっています。Twinmotion を使うことで、急なプロジェクト、ときには数日しか時間がないものをこなせるようになりました。PLAN34 の創業者、Ronald van Bommel 氏は、「Twinmotion を使ってプロジェクトを時間通りに終えることができると嬉しいものです」と述べています。

設計レビューのためのインタラクティブ ビジュアライゼーション

PLAN34 は、プロジェクトの規模の大小を問わず、まだ建設されていないものの 3D ビジュアライゼーションとアニメーションを作成します。ビジュアライゼーションとしてプロジェクトのデジタルでリアルな 3D 表現を作成し、VR または画面を介して体験することで、関係者が設計への理解を深めることができます。

Van Bommel 氏は Twinmotion を 4 年ほど使っています。独学で使い方を覚えるまで 1 か月もかかりませんでした。「数週間のうちに、独学で Twinmotion を自分のプロジェクトに利用できるようになりました」と述べています。

多くの場合、PLAN34 がプロジェクトに参加するのは、初期の設計レビューの段階です。ビジュアライゼーションは関係者が集まるミーティングで使われ、デザイナーとクライアントが初期のスケッチから 3D の最終的な設計までプロジェクトを進めることを支援します。

関係者が集まる際には、スタンドアローン ビューアーを作成できる機能が特に役立ちます。Van Bommel 氏は、プロジェクトをリアルタイムで紹介し、さまざまな視点から設計を見せることができます。
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以前は、PLAN34 は Twinmotion 2019 内で BIMmotion を使い、インタラクティブな実行可能ファイルをクライアントに渡して、クライアントが自分でプロジェクトについて検討できるようにしていました。

Twinmotion 2020 から、BIMmotion は新しい Twinmotion プレゼンターに置き換えられました。個々のプロジェクトをスタンドアローン ビューアーで共有できるようなったほか、実行可能ファイルも以前の BIMmotion のものと比べてかなり小さくなりました。

Twinmotion 2020 には、ほかにもノート ツールなどの支援機能があり、設計レビューのフィードバックを行いやすくなっています。ノート ツールを使うと、コメントを追加したり、ブランド名や価格などの非ビジュアル データをキャプチャしたりすることができます。それから zip ファイル内に BCF 形式 (IFC 標準) でエクスポートして、Revit や ARCHICAD などのほかのさまざまな BIM パッケージに読み込むことができます。

プロジェクトが設計のどの段階にあるかと、プレゼンテーションが内部向けであるか、より広範囲のオーディエンス向けであるかに応じて、PLAN34 は、静止画像、動画、VR を提供します。Van Bommel 氏は次のように述べています。「設計の準備段階では、たいてい静止画像で十分です。予定されているプロジェクトについての住民へのプレゼンテーションなどの場合は、アニメーション ビデオが選ばれることが多くなります」

スヘフェニンゲンの大通りをイマーシブな 3D で再創造

2016 年に、ハーグは、臨海地区スヘフェニンゲンの大通り周辺を再開発し、活気付ける取り組みを始めました。この大規模な事業は、いくつもの小さなプロジェクトに分けることができます。自治体の議会から 2,500 万ユーロ (約 31 億円) の投資が行われ、さまざまな民間の投資家も金銭面で貢献しています。

PLAN34 は、提案された再開発計画の設計の 3D ビジュアライゼーション作成を依頼されました。対象となったのは、Noordboulevard、Middenboulevard、Zwolsestraat、クールハウス周辺地域の 4 か所でした。
ビジュアライゼーションは、設計の提案の評価と、市長、市会議員、プロジェクトのデベロッパー、住民、地域の企業の経営者に対するプレゼンテーションのために使われました。

再開発が進むなかで、4 つのサブプロジェクトのビジュアライゼーションを統合して、地域の全体像を示せるようにしました。この統合 Twinmotion モデルは、提案された設計の全体的な感覚を関係者に伝えるために使われています。また、PLAN34 は高解像度のレンダリングと合わせて、3D アニメーションも作成しました。これは、プロジェクトの小冊子、新聞、掲示板、自治体の Web サイト、ソーシャル メディアで使われます。
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Twinmotion の日中と夜間の設定は、提案された計画における公共の照明の配置をテストするうえでは特に便利でした。同様に、インポート機能を使って複数の異なるソフトウェア パッケージからの複数のファイルをマージする機能も役立ちました。

都市計画家たちは、PLAN34 がいたおかげで、高額の損失につながりかねない失敗を回避できました。Van Bommel 氏は次のように述べています。「設計の過程で、いくつかの問題点が Twinmotion によって可視化されました。問題点を調整して、関係者との間で議論になったり、苦情を寄せられたりすることを防げたので、間違いなく時間と費用を節約できました」

出費につながる設計ミスを建築ビジュアライゼーションで発見

フリースラント州の Tjalleberd 村の小規模なプロジェクトでは、PLAN34 は、Twinmotion ユーザーである Penta Architects の設計による公共空間の再開発と学校の新設の計画について、ビジュアライゼーションを作成するよう依頼されました。PLAN34 のクライアントであり、Heerenveen-Tjalleberd の都市計画家を務める André Gout 氏は、次のように述べています。「住民はプランについて個別に知る機会を与えられ、新しい状況を評価することができました。一人ひとりが異なる立場からプロジェクトを見ることができました」
Van Bommel 氏は、このような小規模プロジェクト向けに、実証済みのプロセスを定めています。「クライアントからはいろいろなものが送られてきます。2D の図面、高解像度の航空写真に加えて、舗装に使われる材料や通りにある調度品など、設計で使用される素材の一覧や、樹木や植物などの植え付けのプランも送られてきます。こうした情報に基づいて、SketchUp で 3D モデルを作成します」

この SketchUp モデルは、Van Bommel 氏がクライアント向けに作成するプレゼンテーションの基盤となります。プレゼンテーションで使われたレンダリング結果や動画は、メディア発表、プロジェクトの Web サイト、情報提供のイベントでも使用されます。

Tjalleberd プロジェクトについての情報提供のイベントでは、PLAN34 は、Twinmotion プレゼンターを使って、提案された計画を関係者に紹介しました。「クライアントや関係者は、リアルな画像に熱中してくれました。このようにプレゼンテーションを行うことで、新しいプランについてあとから生じる質問や反対意見の数を大幅に抑えることができます」と Van Bommel 氏は述べています。
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また、Twinmotion 2019 から Twinmotion 2020 に移行したことで、コスト削減の効果もあったとも述べています。「動画の強化とプレゼンターの機能のおかげで、明らかに時間と費用を抑えることができました」 

建築ビジュアライゼーションにかかる時間の短縮

Twinmotion の機能のうち、Van Bommel 氏が最も気に入っているのは、スタンドアローンのプロジェクト ビューアーを作成する機能です。ほかにもいくつか、役に立っている機能を挙げてくれました。「マテリアル、オブジェクトの置き換え、天候のシミュレーション、交通のパスが気に入っています」

Van Bommel 氏は、私の設計は現実にはどう見えるか、とよく尋ねられます。この問いに正確に答えるには、設計に調整を加えたり、複数の種類を作成したりする迅速な方法が必要です。「Twinmotion はこの点で役立ちます。複数の設計や 3D モデルをすぐ簡単に交換し、適応させ、組み合わせることができます」と Van Bommel 氏は述べています。

設計をリアルタイムにイマーシブな形で見せると、クライアントからはっきりとした反応が得られます。Van Bommel 氏は次のように述べています。「このようなプレゼンテーションに対してクライアントは熱中します。特に、公共空間が将来どうなるか、明確に認知できる点が受け入れられています。ほかにも、計画について確認するためのナビゲーションの使いやすさが評価されています」

ここに立ってこちらを向いたら何が見えるのか、というよくある質問に対して、効果的な答えをすぐ返すことができます。「クライアントは、関係者とのコミュニケーションを明確でシンプルなものにできています。反対意見がなくなってしまったこともあります。このようなプレゼンテーションを体験してもらうと、続けて新しいプロジェクトの仕事をいただけることがよくあります」