Twinmotion 2024.1 の主要な新機能
アニメーション シーケンス ツール
Twinmotion 2023.2 では、アニメートされたファイルをインポートする機能が追加されました。このリリースでは、新しいシーケンス メディア タイプとアクション カム カメラによって、これらのファイルをより簡単に扱えるようになりました。
これらのツールを併用すると、アニメートされたファイルと同期した複雑なビデオを作成できます。カメラ位置のキーフレームを時間経過に沿って正確に追加でき、カメラの動きを一時停止したり、カメラの動きをスピードアップ/ダウンや、キーフレームのタイミングを自動的に再調整してカメラ速度を一定に保つこともできます。また、[Media preview (メディア プレビュー)] ウィンドウで、アニメートされたカメラのパスをプレビューすることもできます。
レンダリング レイヤー
従来のオフライン レンダラでは、シーンの要素を異なるレイヤーに分離して、ダウンストリームのコンポジット (実写映像の統合など) やポストプロセスの強化に利用する機能を長年サポートしてきました。Twinmotion 2024.1 では、アセットにレイヤー ID を割り当て、ビューティー パスに加えて、最大 5 つの個別のレンダリング レイヤーとしてエクスポートすることができます。レイヤーは含まれる透過性 (PNG または EXR) とともにエクスポートすることも、シンプルな白黒マスクとしてエクスポートすることもできます。
インポートされたアセットのスマート フォリッジ
Twinmotion の豊富なライブラリには、多様な樹木や低木が含まれており、そのすべてに風や季節固有の紅葉、落葉、積雪などのスマート エフェクトが組み込まれています。さらに、このリリースでは、独自のアセットをインポートし、新しいフォリッジ マスター マテリアルを適用することで、すべての同じエフェクトとリアルな透過処理を利用できるようになりました。
このマテリアルには、1 年を通じた紅葉と落葉の両方のグラデーションが組み込まれており、さまざまな樹木に対応しています。葉、花、果実には個別のマテリアルを適用でき、これらの要素の色合いやタイミングを完全にコントロールできます。
布地の忠実度の向上
標準の布地と薄手の布地では、レンダリングにおいて違ったアプローチが必要です。新しい布地マスター マテリアルでは、2 つの更新されたシェーディング モデルのうち 1 つを選択できる機能が提供されているため、綿、リネン、シルク、ウール、ポリエステル、ベルベットなどの幅広いテキスタイルをより高い忠実度でシミュレートできます。Twinmotion ライブラリに、すぐに利用できる 10 種類の布地が新たに追加されました。
新しい散布ツール
Twinmotion ではすでに、ブラシを使ってシーンにアセットをペイントしたり、サーフェス全体にアセットを散布したりする機能を提供しています。さらに、このリリースでは、完全に自然に見せるために必要なランダム性または多少不自然に見えるランダム性により、シーンの定義されたパスや領域をより簡単に設定できるようになりました。
数回クリックするだけで、間隔ツールを使用してオープン パスを作成したり、領域ツールを使用してクローズド パスを作成し、選択したアセットを自動的に適用することができます。その後は、密度、ランダム性、その他の要素を思いのままに調整できます。
フィルムバック オプション
映画制作者が、一般的な実際のカメラのセンサーまたはフィルム フレームの寸法に合わせて、または高さと幅にカスタム値を使用することで、カメラ ビューを制限できるようになりました。その結果、Twinmotion でフレーミングしたショットが、実際の撮影でも実現可能であるという確信が持てます。これは、正確なプレビズを行う場合などには欠かせません。
Lumen とパス トレーサーの追加機能
このリリースでは、Lumen とパス トレーサーの両方にメリットをもたらすハードウェア レイ トレーシングのパフォーマンスが向上しています。Lumen では、全体的なパフォーマンスの最適化、より多くのライトのサポート、半透明メッシュのより忠実な結果 (反射や屈折がキャプチャされるようになりました) も提供します。また、パス トレーサーで、シェーダーのコンパイル、デカールとボリュメトリック フォグのパフォーマンスが最適化されました。
新しいブルーム コントロール
実際のカメラを通して明るい光を見ると、ブルームとして知られる効果が見られます。このリリースでは、ブルームの強度を調整し、スターバースト エフェクトを作成できる新しいコントロールが追加され、12 種類のパターン テクスチャから選択できるようになりました。
アンビエント オクルージョン テクスチャ入力
アンビエント オクルージョン (AO) 用のテクスチャを標準マテリアルに追加できるようになりました。また、AO テクスチャが Quixel アセット、Sketchfab アセット、glTF アセットにデフォルトでインポートされるようになりました。これにより、標準モードまたは Lumen モードでレンダリングする際に、モデルのシャドウ部分を補強することで、コントラストがより高くなります。
決定論的アニメーション
アニメートされた人間、およびキャラクター、ビークル (乗り物) などのパスに沿ったアニメーションに「ランダムシード」値が追加されました。これにより、エクスポートしたメディアで同一のアニメーション シーケンスを作成して再生することができます。また、ランダム シードを調整することで、結果を変更することもできます。
アニメーターのペアレンティング
シーン グラフで、アニメーター (ローテーターとトランスレーター) を他のアニメーターにペアレンティングして結合できる新機能により、回転ローターで離陸するヘリコプターや、太陽系など、より高度なアニメーションを作成できるようになりました。
以上、このリリースの主な新機能を簡単にご紹介しました。Twinmotion 2024.1 のすべての新機能と機能強化の詳細については、リリース ノートをご覧ください。